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コラム

練習曲第3番「別れの曲」

秋といえば食欲の秋、読書の秋、行楽の秋、スポーツの秋、芸術の秋。
様々な秋がありますが、その中でも芸術の秋といえば音楽。
秋の夜長に音楽を聞きながら安らぎの時間を過ごすのもいいものです。

娘のピアノの影響もあり私にとって音楽と言えばピアノ。
ピアノといえばショパン。
2021年のショパン国際ピアノコンクールで日本人ピアニスト反田恭平が、
それまでの日本人最高位に並ぶ第2位を受賞したのは記憶に新しいところです。

ショパンの有名な曲の中で「別れの曲」という愛称で広く知られている作品が、練習曲第3番 ホ長調 作品10-3 (Étude Op.10-3)です。
この曲は1832年に作曲され、ショパン自身が「これほどまでに美しい旋律を聞いたことがない」と自画自賛したほどの曲です。 
「別れの曲」という名称は、実はショパンが付けたものではなく、後にこの作品に対して付けられた愛称です。
曲の感傷的な雰囲気が別れの場面を想起させることからこの名前が広まったとされています。 
歴史的に見ると、ショパン自身がこの曲に特定の「別れ」の意味を込めていたわけではないようです。
しかし、その旋律の儚さや切なさから、「別れ」を連想させる感情が湧き上がり、後にそのような愛称が定着しました。
この曲が人気を博すにつれ、さまざまな場面で「別れ」をテーマにした映画やドラマなどで使用されるようになり、さらに「別れの曲」という名前が広がっていきました。曲そのものはショパンの高度な技術を要求しつつも、感情的に非常に豊かで深い感傷を呼び起こす名作です。
この秋におススメの一曲となっておりますので、ぜひ、お聞きくだされば嬉しく思います。

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