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コラム

褒めてはいけない、叱ってもいけない

最近読んだ本「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」。
これまでアドラー心理学にはまったく触れたことがなかった。
俗に「勇気の心理学」とも称されるアドラー心理学において、
妙に納得してしまったのが、『褒めてはいけない叱ってもいけない』。
ではなぜ褒めることや叱ることが必要ないのか?

そもそもアドラー心理学では、人と人は「上下(うえした)」じゃなく対等な「仲間」だと考える。

① 褒めるって、じつは「えらい人」がすること?
 →たとえば上司が「よくできた!」ってほめてくれるとうれしいと感じる。

ただ、アドラー心理学では、
「ほめる」は、上の人(えらい人)が下の人にすることだと考える。
だから、いつも「褒められたい」って思ってしまうと、
「だれかに認めてもらわないとダメ」って思ってしまいがちになる。
それ自体が悪いことではないが、行動の本質そのものが変わってしまう可能性がある。
 →自分自身で「がんばったな」って思えることが一番大事だということ。

② 叱るって、怖がらせること?
「なんでそんなことしたんだ!」「ダメだろ!」
たとえばこんな具合にキツイ口調で言い放たれた場合。
アドラー心理学では、「叱る」は怖がらせて言うことをきかせる方法だと解釈している。

ただそれだと、「バレたらおこられるからやめよう」って思うだけで、
ほんとうに「なぜやってはダメなのか」は分からないままの可能性すらある。
 → 自分で「これはよくないな」って気づくことが、一番大事なこと。

③ 褒めることも叱ることもせずにであれば、一体どうすればいいのか?
アドラー心理学では、「褒めたり叱ったり」よりも、
いっしょに考えて話し合い、対話のなかで答を導き出すことが大事だと考える。

たとえば:
「○○したんだね。どうしてそう思った?」
「つぎはどうすればいいと思う?」

こんなふうに分け隔たりなく誰とも「対等な関係」として話しあうことで、
自分で考えて成長していくことが重要だと説いている。

「褒めたり叱ったり」はアドラー心理学では不要だと考える。
私たちの普段の生活でそれらが有効だと感じる場面が多々あるのも事実です。
一緒に考え話し合い、対話のなかで答を導き出すためには、
そもそも相手との信頼関係の構築が最重要なのではないかと感じています。
稲森和夫・松下幸之助・TOP経済人は「人」を「人」として大切に扱っている。
今一度心理学にふれ、「人財」を考えていこうと感じました。
「人」への興味が会社を良くしていく事につながるのだと信じ、取り組んでいきたいと思います。

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